今日はいっぱい本を買った 貧乏なりに・・

新潮 2010年 03月号 [雑誌]

少し前に新聞広告でみて「手にいれたいな」と思ってた。「新潮 1267号」購入。「小説家52人の2009日記リレー」という特集があったので日記フェチの俺としてはたまらなく読みたかったわけです。大江健三郎から始まって古井由吉で終わる。半分くらいまで読んだ。
 バイトしてる池袋L書店で週に1回は集中的に買い物をする。集中的といっても貧乏なので基本的にハードカバーはNGで雑誌と文庫本を数冊買う。「新潮」は真っ先に探したけど、発売してからちょっと間があいたし、地味な文芸誌だから「ないかな・・」と半ば思っていてあんのじょう文芸誌の棚には積んでも、面だしにも差しにもなっておらず、ちょっとがっかりしたらもっと特等席のそのコーナーの前平台に積んであって驚く。やはりL書店あなどりがたし・・。かなりの頻度でこの雑誌売り場で働いているのにそんな事も気がつかないで駄目な販売員だと反省する。とはいえ販売員の目でみる職場と、仕事をおえ客として味あう書店風景は別物で、販売員としては「また売り切れたか・・今度いつ入るか・・」やきもきするJJ(爆発する東方神起!!)今月号の前も客としては素通りし、30分くらい違う本の海を歩く。
 今日かったのは「週刊江戸1号」と「新潮1267号」と文庫は文春文庫「楽園 上下」宮部みゆき講談社文庫「救急精神病棟」野村進と これがほしかった!新潮文庫「世界ぐるっとほろ酔い紀行」西川治。 帰りの電車でまず「江戸」を読み始め、家の駅の5駅程前でだいたい読み終わったので、待望の「新潮」に移り、やっぱおもしろいなあと思いながら、家でご飯を食べながらまた読み、風呂でまた読み続けという具合。それぞれの作家が1週間ずつ日記をかいていて、それが1年分続くという趣旨。詳しくはまた全部読み終わったあとで書きたいけど、それにしても柳美里の徹底した暗さとわがままぶりはすごいと思う。全然ファンじゃないけどおもしろい。やはり作家は普通ではだめだなと思う。先日「あの人がこんなもの書くなんて」と驚愕していた金原さんは実は実際子供を産んでいて、あの小説を地でいく毎日を送っていた。能天気で観念的な男の作家の日記と比べやはり女は大変だなと思う。特に子供を持つ女作家は気が狂う思いをみんなしてるような気がする。創作と逃げられない現実の間をいったりきたりしたらこう・・なんというか、エアポケットに入りこんでしまう辛さがあるだろう。しかしそんな母親を持つ子供も大変だよね。特にYさんの子供には同情します。