新潟酒愛にみちた本に書かせてもらった

 

 コレ 1冊持って新潟行くと最強だよ!という本「TO」1号が我が家に届いた。
副題は「酒と人」。新潟発で満を持して発売となった酒呑みには垂涎のムック(定期刊行物)である。
 なぜそんなステキな本が我が家に届いたのか・・話は1年前以上に遡る・・ある日「これから新潟で本をつくります!」という方からメールが届いた。その前に出していた俺の弱小酒呑み雑誌「本と酒と俺」(売り切れ)を読んで下さったらしく、「あのノリで何か書いてほしいので会えませんか?」とおっしゃる。新潟在住の敏腕デザイナーUさんと言う方だが、横浜の俺んちの近所にお姉さまがいらして近日こちらにいらっしゃるという。よくわかんないけどとりあえず酒呑みさんらしいので「ぜひぜひ!」と喜びお会いすることになった・・。
 焼き鳥やでお会いした。何を呑んだかは覚えてないが、どんどん呑んだ。「酒の本なので書いてほしいのです」とおっしゃるので「何書くんですか?」とおききすると何でもいいとおっしゃる。何か無謀なお話とも思ったもののとてもウレシく、砂肝をぐいと串から食いちぎり「喜んで!」とお答えした。10頁ほどくださるという。それから2軒めにもはしごした。今思うと近所の適当な店で申し訳なかったけど、最後には男の話とかもして
Uさんは剛気で美しい酒姫であった。心を割ってお話できてうれしかった。
 それから少し考えてやっぱ俺のテーマは「本と酒」なので気になる本屋を酒本がらみで巡り歩くことにした。高円寺「コクテイル代々木上原「ロスパペロテス」横浜・六角橋「猫企画」そして俺の書店勤め時代の先輩の店 清澄白河の「しまぶっく」である。どれも個性的かつ元気な古本屋さんで取材をうけてくださることになりとてもありがたかった。
「本と酒と俺」の表紙を撮ってくれたカメラマン、黒ちゃんと楽しく撮影めぐりをしてそれぞれの街で呑みまくった。昨年の夏のことであった。
 秋には新潟にもお招きをうけ、新潟の名書店「北書店」さんも取材した。というか書店内に「久保田千寿」と「〆張鶴」がどーんと用意され本棚眺めて呑みまくったんだよね。それは業界では「北酒場」現象といわれている・・北書店の佐藤店長はとびきり楽しくてパワーのある方である。ここに行くだけのために新潟に行ってもよいというほどいい本屋である。もちろん他にもナイスで謎な呑みやにも連れていって頂き俺の新潟愛はいやというほど高まった。初めて行った土地だったが、何か懐が深い・・街の人はおしゃれで優しくシャイでもあり、でも誇りに溢れている。そして街は空が美しくすこんと風景が抜けていた。俺なりに見た新潟を書いた。新潟在住のカメラマン 村井勇さんが広く抜けた空を背景にした萬代橋の写真をつけてくださった。
 そんでこの3月15日ついに「TO」は完成しました。おお!新潟の酒、酒場、酒人があますことなく魅惑的に紹介されている112P、フルカラーのとてつもなく立派な本であった。
新潟は成人の日本酒消費量が日本一だということで、なぜそうなのかが読み込んでくるとしみいってわかるのであった。そして本書に紹介されている小粋な呑みやたち!ここも、ここも、ここも!まだ行ってないぞ!この酒もあの酒も呑んでないぞ!また新潟に立ち向かわなくてはいけない・・と決意を固める俺であった。酒好き皆さまもぜひ本書片手に立ち向かって頂きたい。ちょっと俺の頁だけ浮いてますが・・結局21頁もかかせて頂いたんです・・。すんません・・。発売日の3月15日には新潟市内の書店では広く販売開始されたんですが、東京ではやっと「コクテイル」「ロスパペロテス」「猫企画」さん各店で販売スタートとなりました。そして、通販も始まったらしいので興味を持った方はぜひ
http://edelab.jp/
さんでご覧になってくださいませ。目次が読めるんですよね。

 ということで久々のブログ更新は思いきり自分の仕事宣伝になってしまったのであるがまあ俺の頁がなくても「TO」は日本酒好きには最強の1冊なのであるよ。新潟以外の書店さんにもぜひ置いてほしいである。興味のある方は honsakeore@gmail.com に連絡してね。
 2号以降もぐいぐいでるらしいので。あと「コクテイル」「ロスパペロテス」「猫企画」さんには部数に限りがあるのでお出かけの前には連絡してね。さて春でこれを機に何かが始まる予感です!