人にご飯をつくることに関して

最初の結婚をしてから(今の結婚は二度目、一度目とは死別)23年になる。何だかんだ毎日 夫に子供にそして自分にご飯を作り続けてきた。最近それがもうつくづく「めんどくさいなあー」と思う事が多い。ひとことで言うと「飽きた」というか。仕事をし続けていたので仕事が終わってあせって保育園いったりそのあとスーパーいったりして、がさごそご飯つくって、7時から8時ごろ「おなかすいた」がMAXになっている子供に食べさせる。ほとんどがすぐできる炒め物。でもなるべく1週間違う献立が並ぶよう無意識のうち頑張ってきた。煮物は好きだけど平日は作る余裕がないので、野菜をとれるよう味噌汁は必ず作った。

そうやってあまりにもあわただしい毎日だと、ルーティンになってあまり考え込むことがなかったが、プーで家にいると、のりと納豆とご飯とかで、昼などは結構おいしく食べられることを発見。夜でも「つくんなくても、このつくだにと炊きたてのご飯でいいんだけどなあ。ひとりなら」と考える。つくづくめんどくさい。でもそういうわけにもいかないから、いやいや台所にたつ。でも手を動かしているうちにだんだん心が落ち着いてくる。料理って本当に不思議だ。作るまではめんどくさいけど、作り始めると体がいい状態になっていることがわかる。野菜のかたちをみたり、火の具合を確かめたりする時間は生きている実感が立ち上る。油でじゃーってなった肉の匂いに至福を感じたりする。もし子供がいなかったら、ひどい食事をしていただろうと思う。そう思うと、ひとりならめんどくさくないのに、子供がいるからしょうがないーといまいましく思う家族に、逆にいかされていると感じる。

料理を淡々とつくっている人の日記が好きだ。ぜひとも全人類に読んでほしいのが武田百合子さんの「富士日記」(中央公論新社文庫)だ。ここでどういいのか書くべきだろうが、どこにあるのか探せなくて書けない。今度みつけだしたら書きます。とにかく黙って読んでくれればいい。説明なしでも。あと高山なおみさんの「日々ごはん」シリーズ(アノニマスタジオ)。それからいしいしんじさんのごはん日記。(新潮文庫で多分1から2まででてる。)これはすごいです。魚があまり得意ではない俺だが、読んでいるといしいさんの三浦の家(今は引っ越されている)にいって、煮魚とか骨までしゃぶりたくなる。料理をほとんどしなかったいしいさんなのに、三浦でいい魚屋にであってから、どんどん作り始めていく過程がすごい。あと、近所のこどもがどんどん家にはいってくる、不思議な日常もすごい。

この3冊を食欲がない時はどうぞ読んでください。本当に食べる力ってすごい。

昨日は筑前煮をつくりました。ムスメが「ハハの作る料理のなかで一番好き」といったから。そしてお宅ひきこもり4日目にはいっていて心に余裕があったからです。俺は俺のつくる餃子が一番好きだが、なかなか俺がつくってくれない。以前職場で「俺のつくる餃子が食べたいなあ。でも俺なかなかつくってくれないから」とわめいていたら、職場男子が「何いってんですか?」とぎょっとしていた。でもわかるでしょう?その気持ち。毎日つくる人なら。筑前煮はまあまあおいしくできました。鶏肉とさといもがおいしくてうばいあい。もっとそれらの分量ふやせばよかった。本日ごぼうのみがたくさん残っている。今ビールのみながら(また6本買いしてしまった・・3本のんだ。)残りをつまんでる。

 今日は立川にいきました。そしたら、箱根駅伝予選会の宣伝を街をあげてやっていた。いよいよ駅伝の季節。「本と酒と駅伝と俺」とタイトルを変えたいくらい好きな駅伝。こないだ出雲駅伝を皮切りとしてみたが、柏原が今ひとつ精彩を欠いたね。それにしても駒澤はどうしたんだろう。あんなに王者してたのに、こんな風に凋落するものかしら。でも出雲でもひとり気をはいて走っている駒澤男子がいた。区間賞をとった。宇賀地です。いい男子です。明日、立川で予選会をするらしい。うーん見に行きたい。でも多分いかないでしょう。家で読書もしないで「カルドセプトDS」をしているでしょう。今読書かDSかと言われたら、DSをとる俺。カルドセプトブックオフで1500円で買ったから。でも酒を呑んだり、風呂はいったりしながらはDSはできないからその時だけ本読みます。そんなだらしない感じの毎日です。