バレエからイタリア料理、そして伝説の居酒屋へ。

昨日は久々の外呑み酔っぱらいで更新できませんでした。お宅なのに激動の4連お出かけ日でした。しかし昨日は華麗なバレエ観劇という目的があった。久々に家に落ち着いた本日、昨日の事を振り返ってみたく思います。

バレエは渋谷文化村、オーチャードホール「ニューヨーク・シティバレエ2009」。いつまでも遅々として進まぬ「本と酒と俺」リトルプレス化にむけて「打ち合わせしたい」とデザイナーにメールを送ったところ「じゃあチケット余ってるからついでにバレエ行かない?」ととても気軽に誘われた。ついでにバレエ?それは違うでしょう。本ちゃんバレエでしょう。ということで昨日の目的は 1バレエ観劇 至マダムな文化村 2打ち合わせ 3呑み ということになった。別に3はどちらも声にだして確認したわけではないが、うわばみ2名が集まるところそこに酒あり、二人にとって自明の理なので。

まず1時よりバレエが始まった。俺にとっては幼少期に母親に連れられ行った「白鳥の湖」に続き人生2度目のバレエ鑑賞だ。いつもはデザイナーと会う→当然居酒屋→服装、アロハとジーンズという装いの俺だが、ジーンズは脱してみた。黒づくめの格好でオーチャードホールシートに落ち着く。オーケストラピットがあって「うわあ、生だ」とそれにまず反応。新日本フィルだったので格調高さを改めて認識。演目は「コンチェルトDSCH」
「バーバー・ヴァイオリン・コンチェルト」「タランテラ」「チャイコフスキー・ピアノ・コンチェルト第2番」でした。前半3つはコンテンポラリー、だった・・と思う。(全く知識がないので何か間違っていたことを書いても許してください。びくびく)席は14列目でさらにピットがはいっていて7列ほどは席が抜けているので舞台にとても近い。舞台装置はなにもなくシンプルなブルー色のバックを背景にシンプルな人数の方たちが躍るので、近いし筋肉に注目してしまう。すごい体。人間の体があんな奇跡のような流線と空間を生み出せるのか・・と思いましたね。指先からつまさきまでの線の流れーという目でずっとみてました。肉体を。「ロミオとジュリエット」などの演劇演目とは違いストーリーはない感じなので、男と女たちがくっついたり、つきはなしあったり、もつれたり、くるくるまわったり、飛び上がったりする様子を「喧嘩してるのね」「出会ったのね」「ああ、これはやっちゃってるな」みたいな目でも見た。(バレエファンの方重ねがさねごめんなさい)

演目の中一番好きだったのは「バーバー・ヴァイオリン・コンチェルト」で、これは男子ふたり、女子ふたりが、からみあって踊るのだが、そのうちひと組のエロス度がきわめて高く、途中、女性の結っていた髪がばらりとほどけたりして、もうなんかすごかったです。
ちょっと自分も呼び覚まされたというか。しかもひと組はトゥーシューズをはかず裸足で、(男子は上半身裸)やはり野生のエロスを発散する演出だったのか。足元に「痛くないのか」とはらはらと注目してしまった。最後のチャイコフスキーはオーソドックスな感じだったので少し眠くなったけど、ピアノ演奏がすごくよかった。ピアノの独演にあわせて動く美男美女の群舞。ピアニストはこの人々を動かしているのを、演奏しながらどのように感じているのか。そして、踊る人々はどんな風にその音に感応しているのか。演奏者によって踊りは違うのか。そんな事も知りたくなった俺だった。踊りはおもしろいね。もっともっといろんな踊りをみてみたい。

ということで終わったら腹がとてもへっていることに気が着いた。「自分たち全然動いてないのにカロリー消費した感すごいねー」とホールをあとにする。普段なら腹へってたら、がっつりラーメンの世界に迷わずすすむ俺だが、さすがにかなり目が高みにはいってしまっているので、ラーメンは食べる気がしない。そいでイタリアンにした。このへんの空間への落ち着き具合ってのもおもしろいものだなと思った。ピザやスパゲティーや骨付きソーセージを頼み、白ワインを呑みながら、やはりふたりとも感じていたエロに関しての話し合いで盛り上がりつつ、打ち合わせもさくっと。余裕のあるプロのデザイナーのおかげでリトルプレスも「絶対できるね」と確信でき、彼女には超感謝。バレエを教えてくれ、笑いながらデザインして、呑みもドンドンのNさん・・足をむけては寝られませんばい。

 5時までイタリアンして、マダムからカジュアルへそして、序序に下界にまいおりてきた我々。当然のように井の頭線あたりの「いつものとこ」に足がむく。完全に下方向にきている。Nさんの力強いひと事、「我々には山家がある!」に導かれ、24時間居酒屋「山家」に落ち着く。目の前はマークシティ、我々の座るのはガタピシのデコラテーブルと丸椅子。チューハイをどんどん呑む。ここのチューハイはコップに焼酎がつがれ、別に炭酸がついてくる、独特のスタイル、最初は一杯の焼酎を1本のソーダで割り「健康的だなー」と思っていたが、店のおばちゃんの導きで、ソーダが残っていても焼酎がどんどんおかわりできることがわかり、大変なことになっていった。アルコール度ががんがん高くなり9時にはもう「もたない」感じに。バレエとは遠く離れているのに、演歌が流れているのに、強い焼酎とチャイコフスキーがかなたでリンクしている。不思議な一日でした。おもしろかったです。今日は出雲駅伝みてて寝てました。今シーズン初めての駅伝。これも感激。早くこころからくつろげる冬を迎えたい。これから豚しょうがやきを準備するつもりです。